人間の性には、①生物学的な性、②性の自認、③性的指向の3つの要素が組み合わさり決定されます。

①生物学的な性(sex)

生物学的な身体の特徴が男性なのか?女性なのか?で決めていきます。

「あなたの性別はなんですか?」と聞かれたら、多くの人は、「生物学的な性」を答えます。

しかし、本来の生物学的な性と性自認(セクシャルアイデンティティー)が一致せず、生物学的な性にあてはめられることに違和感や嫌悪感、ストレスを抱えるひともいます。

このような人たちを、トランスジェンダーと呼び、日本では「性同一性障害」と言われることが多いです。

一般的には、男性であれば、ペニスと精巣(睾丸)があるのが生物学的な男性で、卵巣、子宮があるのが、生物学的女性と区別されます。

ただし、外見だけでは、わからないので、最終的な性別の判断は、性染色体で確認します。

性染色体が、XXなら女性、XYなら男性として分類されます。

インターセックスの可能性もありますので、最終判断は性染色体の結果にゆだねられます。

②性自認(ジェンダー・アイデンティティー)

自分が男性と感じるのか?、女性と感じるのか?自分がどの性別の意識を持っているのか?という自分の意識のことを性自認といいます。

③性的指向

恋愛の対象、性的な関心の対象が、男性、女性のどの性別に向いているかを性的指向といいます。

もちろん、バイセクシャルの場合もあります。