これから胸オペをしようとするひとへのちょっとした情報です。
すでにFTMの治療を始めているひとは、当然知っている「胸オペ」。
知らなくても、なんとなくわかりますよね?
胸のオペですから、たぶん現在の自分の身体でもっとも違和感のある胸を取る手術だなと。
ftmのひとにとって、まずしなくてはいけないことは、gidの診断を取ること?胸オペをすること?
そんな話を少ししていきましょう。
「性同一性障害の治療ガイドライン」を聞いたことがあるでしょうか?
これって、当事者のためのガイドラインではないんですよ。
あくまでも、どのように治療していけばよいか?主に、医療者のためのガイドラインなんです。
性同一性障害ガイドラインにおける胸オペの位置づけ
FTMの治療にはいろいろあります。
胸オペは、たぶんFTMのひとにとって、かなり重要な手術ではないでしょうか?
違和感、嫌悪感を取り除くためには、早くに行いたい部位だと思います。
でも、胸オペは性別を変えるときに必要な手術ではありませんが。
FTM治療の種類にはどんなものがある?
FTMの治療は、①男性ホルモン治療、②胸オペ、③子宮卵巣摘出、そして、さらに希望者は④ペニスを作ることです。 これらすべて、女性の身体を男性に近づけるための治療を行うものです。
FTMと診断されたら、まずみんなは、男性ホルモン治療か胸オペを真っ先にします。
順番は、どちらでもOKです。
本人が一番気にしていることを最優先にするとよいでしょう。
例えば、声を聞くと女性と思われるから、とにかく声を低くしたい。いや、胸のふくらみをナベシャツで隠し続けるはたいへんだ。・・・いろいろな思いがあるかと思います。
でも、別に、男性ホルモン治療→胸オペ→性別適合手術(子宮、卵巣切除)→ペニス形成のように決められた順番も決まっていません。
FTM当事者自身が決めればよいのです。
また、すべてを行う必要ももちろんありません。
しかしながら、彼女と結婚した場合などは、現在の日本の法律では、同性同士は結婚できないので、性別を変えなければいけません。
その時になったらでもよいかもしれませんが、卵巣を切除しないといけないことになっています。
FTMの治療がわかったところで、次は胸オペについて説明していきましょう。
胸オペとは?その目的
胸オペとは、性別に違和感を持っているすべてのひとFTM(Female to Male)、性別を変えるまでは望まないXジェンダーのFTX(Female to X)が、胸を取ることです。他の言葉では、乳腺摘出ともいいますね。
胸を取ることで、おそらく今までにあった違和感、嫌悪感が解消されることでしょう。夏にはうざかった暑苦しいナベシャツからも解放されます。
早速、胸オペしたいのだけど、別に男性ホルモンもする予定ないし、診断書してもらう必要ないしな・・・というひともいっぱいいますよね。
胸オペをするのにGIDの診断書が必要なの?
男性ホルモン治療をするひとは必要!
男性ホルモン治療を開始するときには、診断書が必要になります。なぜでしょう?
生物学的に女性なので、なにかしら根拠が必要です。
ふつうのひとから見たら、別の性ホルモンを打つことには奇異に感じてしまうかもしれません。とくに、納得していない親からすると、「なんで内の娘に男性ホルモン?」
たまに親が怒鳴り込んできます・・・。
そうです、何も根拠なしにホルモン治療することはありえないからです。
現在の国内の治療では、本人の別の性とは違うホルモンを打つことは考えにないからなんですね。
でも、性同一性障害という診断をされていれば、納得するわけです。
胸オペするだけのひとはいらないかも?
性同一性障害ガイドラインからは、診断書があった方が望ましいかもしれませんね。
でもよく考えてみると、美容整形では、乳房縮小という手術があります。これは、巨乳すぎて肩も凝るし、腰痛にもなるし、日常生活もままならない女性もいて、胸が大きすぎて苦痛を感じているひともいるのです。これを解消するために、乳房縮小するひとも意外にいっぱいいます。
このような女性もなんかの診断書が必要?必要ありませんよね?だれに承諾するかといえば、未成年だったら親ぐらいですよね?
このように考えると、FTMのひとも胸を小さくすることには根本的には変わりありませんし、よく「胸オペは、FTXでもできるの?」ってありますが、当然、診断書なくてもできます。
さて、診断書のことはわかったけど、
胸オペは何歳からできる?
ネットなんかでは、18歳以下は受けられないという記載がありますが、こんなことは一切ありません。
親の承諾さえあれば、手術できます。
親の承諾が受けれるなら、胸オペは早いに越したことありません。その理由はなんだと思いますか?
いつも手術していて思うことは、胸がかなり成長してしまって、胸が下垂してしまった手術です。
大きくなってしまったけど、皮膚に張りがあればなんとかなりますが、そのまま放置、さらには、ふくらみを隠すためにしなければいけないのですが、ナベシャツをするとさらに胸が垂れてしまうという悪循環に・・・
胸が垂れてしまってから胸オペとなると、たるんでしまった皮膚を切除しなければいけないという余計なことまでしなくてはいけなくなるのです。
結局、傷跡が目立つことになってしまいます。
若くて胸が大きいひとは、皮膚に張りがあるときに手術することをお勧めします。