性同一性障害gidとは、体の性別と心の性別が一致しない状態のことを指す言葉です。幼い頃から、体の性別と心の性別が合致しないことに違和感を抱いている人も多い一方で、性別による体への変化が大きくなってくる思春期以降にはじめてそうであることに気がついたり、違和感や混乱を抱くと言う人も多いです。
性同一性障害gidの人を取り巻く問題は様々ありますが、そのひとつには就労問題を挙げることができます。働くことは自立して、安定した生活を継続させていくためには必要不可欠なことです。
しかし性同一性障害gidの人は、就労のための第一歩である仕事選びの段階から、就労問題に直面することも少なくありません。また就労した後も、周囲の不理解や偏見、また配慮不足などによって働きづらさを感じてしまい、退職を余儀なくされると言うケースも多いです。
体の性別と心の性別が一致している人にとっては、こうした問題はなかなか見えづらいかもしれません。しかしたとえば自分の心の性別が、体の性別とは反対の性別であったと想像してみて下さい。
目に見える体の性別だけを重視された結果として、面接もしていないのに興味ある仕事への就業を断られたとか、更衣室やトイレの使用を限定されたと言うのはとても辛く、悔しいことです。
過度な配慮は本人にとってもプレッシャーになってしまいますが、やはり想像力を膨らませた対応や支援が、性同一性障害gidの就労問題を解決する上では必要なことです。