教育的な面で性同一性障害gidの方は様々な問題を抱える事となります。
まず一つとして挙げられるのが、身体的な性別と心理的な性別が異なる事で生じる性的な苦しみです。
学校では多くの場合、同性同士で体育の着替えやトイレなどに行く事となります。確かに、同性同士でまとめる事自体はよくあることかもしれません。しかし、性同一性障害の方にとってはそれが苦痛となります。
トイレの場合、心が女性であれば異性の陰部を見ざる得ない状況に追い込まれます。かと言って個室の便座に行くとなれば周囲の学生に馬鹿にもされますので、二重の意味で苦痛となります。
また、身体的には女性で男性の心を保つ場合は、立って用を足す事が出来ない事への不満などを持ちます。またプールなどの授業や体育の授業では異性の裸をみる機会が増えることで、人によっては不快に感じるかもしれません。特に教育機関では多感な時期を過ごすため、性的な問題は非常に重要な事だといえるのです。
また、男らしさや女らしさを保健体育などで学ぶことになりますが、多様な性について触れる時間はなく、また自身のようなマイノリティの存在を否定されたような感覚に陥る事も珍しくないのです。
人間関係などで悩みを持ち、苦しむ事が多い性同一性障害gidの方達にとって、そういった施設的な問題、制度的な問題もまた苦痛の原因と言えるでしょう。