性同一性障害gidとは、性の自己意識と、生物学的な身体の不一致を言います。この病気を持つ、当事者が、自分の体と、自分の性別が合っていないと感じることを言います。
これは、生まれつき持った違和感で、こうした違和感はその人の人生の最後まで続きます。こうした違和感は当初染色体の異常とみられてきましたが、近年では脳に原因があるとされています。染色体では、性と、生物学的身体は必ず一致すると言われてきたのですが、近年ではそうではないということが分かってきています。
こうした困難を抱えた人々で最も苦しんでいる人々はまだ若い、思春期の人々です。彼らは性の発達する時期に、性同一性障害により、自己の性と生物学的身体に強い違和感を感じているのです。
だから、学校生活を送るのも非常に困難です。彼らがまず最初に、ぶつかる壁は制服です。自分で本来の性であると感じている性別とは違う制服を着なければならないのです。
たとえば、MTFの場合、自分は女性であると感じている人は、男子用の制服を、自分は男性であると感じている人は、女性の制服を着なければならないのです。
こうした、性の違和というものは生活上のあらゆる点で、立ち現れます。名前などを呼ばれた時も違和感を感じることもあります。このように学校生活は、性同一性障害gidの人にとっては苦しいものといえるのです。