LGBTに対して、アメリカ大統領・トランプ政権は意外な決断がありました。
保守派の猛反発にもかかわわらず、国務省は、オバマ政権で同性愛権利擁護のトップを務めた人物が同省の重要ポストに留任することが発表されました。
ランディー・ベリーは、オバマ政権時に、国務省で初めて「性的少数派人権担当特使」を務めました。現在の政権を保守派で固めるトランプが同性愛権利擁護派を留任させたことに驚きの声が上がっているそうです。
彼は、経験豊富な外交官で同性愛と公言しているそうです。オバマ政権時は、自らの任務は同成婚容認を進めることではなく、セクシャルマイノリティー(性的少数派)の差別や暴力と戦うことだと、繰り返し発言しています。
アメリカの国連政策に影響を及ぼし得る立場にあるLGBT擁護派の外交官を適任させたことを、保守派は激しく非難しました。
意見を異にする者を次々に重要なポストから追い出すトランプ政権がベリーを留任させた理由は、国務省は明らかにしていません。
トランプ政権内では、LGBTの権利を制限しかねない大統領令の案もあったといいます。これは、2014年のオバマ政権時に、「職場でのLGBT差別を禁じる」とする大統領令を取り消す内容だったとされています。
結局、ホワイトハウスは、「トランプ政権でも、LGBTなどの保護を定めた大統領令は引き続き実行すると再確認した」としました。
一説には、トランプ政権が方針を転換した背景には、大統領の娘であるイヴァンカ氏の反対があったようです。彼女は、過去にLGBTの権利擁護を訴えていました。
現在の状況は?
☞2019年1月現在では、性別移行を希望しているトランスジェンダーの米国軍隊への入隊を禁止しました。