LGBTは、Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダーの頭文字を取ってきたものです。世間的には、性的少数派(セクシャルマイノリティー)とされ認識され、ひとまとめにされている傾向にあります。

トランスジェンダーは、このようにセクシャルマイノリティーの1つに分類され、LGBTの1つに含まれています。トランスジェンダーと性同一性障害gidは、まったく同じ意味ではありませんが、ここではわかりやすいように、Tトランスジェンダー≒gidとしましょう。

なにか違和感はないでしょうか?そうです。T以外は、性の自認は、生まれつきの身体と同じです。レズビアンは、女性の身体をして心も女性。ゲイは、男性の身体をして心も男性です。トランスジェンダーは、生まれつきの身体で心はその逆の性になります。

なにが違うかというと、性の対象が違うだけです。トランスジェンダーは、生物学的には同性になりますが、心の次元で考えると「異性」が好きだという性指向になります。T以外は、同性愛ということになります。

ただし、gidでも「同性愛」はいますが・・・。実際にgid当事者に聞くと、このLGBTの中に自分たちが含まれていることに違和感を感じていることが多いようです。性的少数派(セクシャルマイノリティー)というのみだけという1点です。

性同一性障害は、同性愛ではない

世間一般人の最大の誤解は、
・同性愛者とは、まったく関係ない

その他の誤解としては、
・精神疾患でもない

自分のまわりの医者さえ、誤解しているひとがいます。医者でもこのように思っているぐらいですから、医療に詳しくない医者以外のひとならなおさら誤解しているひとが多いのです。

自閉症でもないし、知的障害でもありません。心の病気、たとえば、躁うつ、適応障害、統合失調症、パニック障害でもないのです。

性同一性障害gidは、生物学的な性と自分が認識している性が一致せず、苦しみを伴う疾患とされています。それ以上でもそれ以下でもありません。