自分が性的マイノリティーに対して差別意識を持たないと思っている人は最近多くなっています。
例えば、同性間の性的関係を例外なく悪い、たいていの場合悪いと、否定的な意見は、80歳代の男性、女性では約80%であるが、20代の男性、女性では、33%、21%に過ぎません。
このように、年齢が若くなるほど、同性間の性的関係に対して寛容な意見が多くなるようです。そして、男性よりも女性の方が寛容である傾向にあります。
さて、性同一性障害gidの性別適合手術(SRS)についての意見はどうでしょう?
性別適合手術(SRS)に対する反応
「悩んでいる人にとって必要なことだから、いいと思う」高校性・男子17才
「やりたい人がやればよい」会社員・男性26才
その人の生き方だからいいと思うけど、理解半分、理解できない半分」主婦、53才
毎日新聞アンケートより
他にもいろいろな意見がありますが、ほとんどの人が肯定的な意見を述べています。手術自体を否定する意見は見当たらなく、若い世代を中心にリベラルな人が増えているように思われます。
しかし、本当でしょうか?
次に、質問を「友人や家族が性別適合手術を受けるとしたら?」という質問に変えてみると、答えはまったく変わった答えになってしまいます。
「男友だちが女になれば、さらに親しくなれそうだけど、女友だちが男になあったら、ちょっと・・・」女子大3年
「付き合いは変わらないけど、もし、好きになってしまったら、どうすればよいかわからない」男子大学3年
「たぶん、近寄らない」男子大学3年
「性転換する勇気のあるひとは、まわりにいない」女子・大学1年
毎日新聞アンケートより
このように、他人が同性間で性行為したり、性別適合手術(SRS)をするのは、構わないが、それが周りの友人や家族となると別問題ということのようです。
同性愛カップルのテレビ番組を見て、いろいろなひとがいるんだな、時代の流れだと言っている両親でも、これが自分の子ども、家族のことになると、時代の流れだ、と言う両親はいないのではないか、ということです。
セクシャルマイノリティーに寛容だよ、と言っていても、いざ実際に自分のまわりにいると意外に意識は変わってくるのかもしれません。