性同一性障害gidの診断と日常生活

性同一性障害gidの人たちにとって、多くの人が意識することなく過ごしている日常生活が困難な非日常生活の連続になっているということをご存じでしょうか?

たとえばトイレやプール、学生の人なら制服など、普段何気なく過ごしている環境でも、性同一性障害gidの人たちは、自分の心の性と身体的な性の違いに悩み、日常を過ごさなければいけません。

性同一性障害gidと聞くと、ニューハーフなどをイメージする人も多いかもしれませんが、実際はそう簡単なものではありません。

性同一性障害gidは、一般に自分が男か女であるという性的な自己認知のことを指し、大きく3つの要素からなると考えられています。中核性同一性、性役割、性的指向性で、これらの要素は基本的に相互に独立していると考えられています。

中核性同一性は、自分の性に対する認知と、基本的な確信のことをいい、性自認と呼ばれるものです。性役割は、性別に応じて社会から期待されることになる態度や行動などのことを言います。

性的指向性は、性的な興味や関心の対象が、異性に向いているか同性に向いているかということをいい、中核性同一性に揺らぎがある状態で、体と人格の性が一致しておらず、そのことに対して不快感や不適切感を持っている状態のことを性同一性障害gidと言います。