性同一性障害gidの当事者にとって、名前の変更は大きな問題です。名前によって、生活の上で不便さを感じたり、偏見をされるケースもあります。
特にFTMであれば女性らしい名前、MTFであれば男性的な名前であると、仕事上も困ることが多いかもしれません。
性自認が現行の性別と一致せず、違和感を抱える性同一性障害gidの改名は、生活の不便さが改善させる可能性も大いにあるでしょう。
このようなときに、名前の変更を家庭裁判所に改名の審判を申請することができます。戸籍法によりますと、「正当な事由」があり、家庭裁判所が認めてくれると名前を変更することができます。
「正当な事由」というのは、名前を変更しないと、その人の社会生活を送る上で、著しい支障を来す場合をいいます。これは、性同一性障害gidの改名だけに限らず、一般人でも認められています。
名前を変更を希望する理由や事情、その実際に使用している通称名を使っている場合は、その実情を家庭裁判所に申請し、認めてもらいます。
通常、性同一性障害gidの改名は、当事者の場合は、通称名を普段から使っている証明するものがなくても、「性同一性障害」の診断書があれば、事足りることが多いようです。
普段から使用している通称名を証明する、郵便物などの資料があれば、スムーズに申請できるでしょう。性同一性障害の診断書があるにもかかわらず、他で使っている通称名の資料などを持っていない理由で、家庭裁判所がなかなか認めないケースも見受けることがありました。
ただ、この場合は、担当官に、現在の切実な事情を説明すれば、認めてもらえることも多いので引き下がらないでチャレンジしてください。