性同一性障害GIDの方にとって日常生活を過ごすことは非常に大きなストレスとなっている事が珍しくはありません。どのような事がストレスになるのかと言えば、普段生活する中で何気なく設置されている物がその原因となるとされています。

まず、性同一性障害の方にとって、日常生活を過ごす上で重要な問題があります。それは身体的な性別と心理的な性別が異なることで起こる性的な苦しみです。

例えばトイレであれば女性用のトイレに入りたいのに、身体面は男性だから入ることが出来ず、男性用トイレに行かざる得ないという事があります。また、そういった負担が顕著なものに温泉などがあります。ホテルの大浴場は使えず、使えたとしても身体面の性にしたがって入浴しなければならないため、異性の裸体を見ざる得ない事となります。そのため、本来受けられるはずのサービスが受けられない、却って苦痛となるという問題があるのです。

また、コミュニケーションに対しても傷つく経験をされている方が多くなっています。一見してわからない障害だからこそ誤解されたり、傷つく言葉をかけられる事も少なくありません。また、恋愛をしたくても結ばれないという苦しみなどもあります。性同一性障害の方は生きにくさを抱えた日常生活をされていると言えるでしょう。