性別の違和感を感じる方がいます。男性が自分は女性であると考えるのをMTF(Male to Female)、女性が自分は男性であると考えるのがFTM(Female to Male)といいます。これらが性同一性障害gidと呼んでいます。

言葉使いや格好においても体付きとは反対の性別のようにしたいと願い、実際にそのように行動します。幼いころからそのような症状がみられ、成長するにつれて自分の性別に嫌悪感を抱くようになり、反対の性別である内面の自分と一致した役割を果たそうと動きます。

そのような性別違和を感じる性同一性障害gidの原因は、いまだにはっきりとした解明はされていないのが現状です。有力視されている説では、胎児の時に浴びるホルモンが原因といわれています。例えば、胎児が男だった場合、受精後の2~3週間で精巣が作られます。

そして自らの男性ホルモンを浴びて生殖器が作られますが、その後に、母親の女性ホルモンを浴びて成長します。それから出産する前に母親から分泌される男性ホルモンを浴びることで、脳が男性化を決定します。

出産前に2度目の男性ホルモンを浴びないと体は男でも、内面が女性といった症状になるということです。一方、受精後から女性ホルモンを浴びた女の子としての胎児が、何らかの原因で男性ホルモンを浴びると体は女で内面は男といった症状になるということです。

これらはあくまでも仮説で、性同一性障害gidの性別違和を説明するはっきりとした説はなく、生まれながらにして性の不一致をもってくるものと考えられています。