性同一性障害GIDとは持って生まれた体の性別と心の性別違和を感じる人のことです。統計では20人に1人ぐらいの割合いでいるとありました。40人のクラスに2人はいたということになります。

性別違和を抱えている子どもは予想外に多いのです。昔はそのことを隠してひっそりと暮らしていた方も今ではテレビで堂々と語ってタレントになる人もいます。男性の方と同様に女性の方もいますが、なぜか、女性の場合FTMはあまり話題に上ることがありません。

原因は妊婦が胎児期に強いストレスを受けたこととかがありますが、はっきりしていません。戦時中に胎児だった子どもに多いという統計もあります。両性具有といって、両方の性器のある人もまれにいます。

性同一性障害は男性でも女性の場合も、そのままの体でいいという人と、別の性別になるために手術する人といろいろです。手術は健康保険は使えないので、すべて実費になり、高額です。

普通の大学病院でも手術をしてくれる病院もあります。女性から男性の体になるためにはまず乳房を切除して、必要に応じて乳輪と乳頭も小さくします。乳頭や乳輪も目立たないように、下側を少し切るだけなので、あとはほとんどわからないし、男の胸になります。

費用は両方で60万ぐらいです。医師の診断で性別を変えることもできます。偏見を持つことなく暖かい目で見守ってあげたいものです。