性同一性障害gidとは、体の性と心の性が一致していないということをいい、体は男性で心が女性という人をMTF、体は女性で心が男性という人をFTMと呼びます。

日本でも徐々に環境が整ってきてはいますが、法律的にはさまざまな不備が指摘されています。性別適合手術に関しては、特に性適合手術の技術は成熟しているとはいえず、海外での手術を選択せざるを得ないという現実があります。

性同一性障害gidの人たちは、子供の頃から自分の体に違和感を抱き、思春期にその違和感は強まりカミングアウトするケースが多いと言われています。

子供が自分の性別の服装を嫌がる場合や、自分の性器を嫌うのはよくあることで、それがそのまま性同一性障害とはいえません。少なくても6~7歳までは見守る方が良いでしょう。思春期になって自分からその話を出したら、家族や周囲の人たちはよく話を聞いてあげることが大事です。

性同一性障害gidの子供たちは、学校生活でも大変な悩みを抱えることが少なくありません。学校側に悩みを相談した子供たちの6割は、希望の性での制服着用やトイレの使用などの対応を受けているという報告もありますが、これはまだまだ氷山の一角だといえます。

海外に比べればまだまだ日本での理解は十分ではなく、我慢して学校生活を送っている子供たちも多いはずです。差別や偏見のない学校生活を送れるように、正しい知識を身につけることが大切です。