性同一性障害GIDと聞くと病気をイメージするかもしれませんが、本人にとっては性別違和以外は問題なく日常生活を過ごせます。性同一性障害は一般人にも関係あることですし、認知度が高まったのも男女の価値観について固執した考えがあるからといえます。

例えば肌を焼きたくなかったり全身脱毛する男性は、どちらかというと女性っぽいと思われるかもしれません。ですがそれだって個性なのです。「男性は肌やムダ毛を意識しない」と人々が勝手にイメージしているに過ぎないのです。また服装を例にすれば、スカートは女性が穿くものと認知していると思いますが、男性が穿いてはいけないとは誰も決めていないのです。にもかかわらず人々がそう思い込んでいるので、暗黙の了解のようにルールが出来上がったのでしょう。

そのため性同一性障害の一番の解決方法は、男女の価値観を拭い去るしかありません。「男はこうあるべき、女はこうあるべき」などという考えがある限り、絶対にこの問題は解決しません。そして全ての事を男女隔たりなく行えれば、性別違和を感じても日常生活を過ごせるでしょう。ただ歴史の観点から見ると、この問題を解決するのは一筋縄ではいきません。少しずつにはなりますが、柔軟な考えができるように努力していくべきです。