胸オペ後の合併症は、血種の頻度が一番多い
胸オペの手術後の合併症の1番多いのは血腫です。
血腫は、出血により皮膚の下の内部に血の塊として生じます。
予防のために、術後にドレーン、バンドによる圧迫するのですが、一定の頻度で生じます。
乳輪・乳頭の壊死は、術式により頻度が違う
その他には、乳輪の一部の壊死があります。壊死とは、血液の供給が行かないために一部組織が腐ることをいいます。
このような上記の合併症がないにもかかわらず、約25%の人たちが術後なにかしらの修正手術を必要とします。(Mnostrey,2001)
特に修正を必要とする場合は、乳房が大きい人、乳房の下垂があるひとたちです。
この場合、1回ですべての余った皮膚を切除しきれないからです。
胸オペしても乳がんの可能性はゼロではない
最後に、重要なことがあります。胸オペをしても乳がんの可能性があるということです。
乳腺をすべて取っているのに、なぜ乳がんになることがあるのでしょうか?
乳腺が残っている場所があるからです。そこは、乳輪の下にある乳腺の一部です。勘違いされると困るのですが、乳輪の下の乳腺は、あえて皮下脂肪の厚さの分だけ一部残します。
男性も乳腺が乳輪下にありますので、男性と同じ分だけ乳腺が残ることになります。この乳輪下の一部まですべて乳腺を取ってしまうと、乳輪の皮膚がペラペラになり、乳輪部分だけ陥没してしまいます。
男性ホルモン治療もしているFTMは、頻度はかなり低いのですが、乳がんの可能性もあります。